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鉱物油脂分解菌WatGは、灯油、軽油、機械の潤滑油によって汚染されてしまった土壌や水に対して、高い分解力を示す微生物です。現在、土壌汚染対策法改正に伴う原位置浄化の必要性に答える効果的な方法として、微生物を用いた浄化方法、バイオレメディエーションが有効です。WatGはバイオレメディエーションのための効果的な微生物資材であり、これからの活躍が期待されます。図1はWatGの分解図式になります。
上記のように、鉱物油脂分解菌WatGは、既に土壌中に存在している微生物との相乗効果を促進し、汚染土壌を浄化いたします。図2、図3はバイオレメディエーションを想定した実験結果です。


上記の結果からも分かるように、鉱物油脂分解菌WatGは、3週間で70%、4週間では94%と高い分解率を示していることがわかります。このことはバイオレメディエーションのための微生物資材としてWatGの可能性を示唆しています。
特許第4175795号
高機能動植物油脂分解菌「T‐1」とは、従来の油脂分解微生物と違い、分泌性リパーゼにより分解された脂肪酸を栄養源として体内に取り込む(資化)働きがあり、数多くの実排水の実験で「n-ヘキサン」の数値を削減しています。
T‐1は油脂分を見つけると体内に取り込むため分解酵素(リパーゼ)を分泌し、グリセリンと3つの脂肪酸に分解します。グリセリンは水に溶け脂肪酸を体内に取り入れます。
北海道の各地から動植物性油脂分解能力のある菌を数種類単離し、各菌の分解実験を試みた結果、図1に示すように、サラダオイル中の主成分であるトリアシルグリセロールもその分解物である遊離脂肪酸も殆ど検出されない、即ち、サラダオイルを分解するだけでなく、遊離脂肪酸をも資化する能力がある油脂分解能力の高い菌として豊富温泉より単離した「T-1」を選択しました。
特徴として
1 目立った色素を生産しない。
2 一般培地で、50℃以上の高い温度範囲でも増殖する。
3 アルギニンを加水分解しない。
といった特徴を有することが分かり、Pseudomonas属の新株として本菌をPseudomonas sp strain 1と命名し、「高機能油脂分解菌およびそれを用いたバイオレメディエーション方法」で特許(特許第4175795号)を取得致しました。
培養方法として
1 安価な培地を見出した
2 独自培養技術による特殊培養方法
よって、分解能力の高い「動植物油脂分解微生物資材」の安価な製造を確立しました。
▼図1 サラダオイル存在下、25℃で2日間培養した後の抽出脂質の薄層クロマトグラム

(1:T‐1、2:Y. lipolytica、3:Bacillus sp.、4:サラダオイル;TG:トリアシルグリセロール、FFA:遊離脂肪酸、DG:ジアシルグリセロール、MG:モノアシルグリセロール)
① 商品名:T-01
② 特 徴:脂肪(トリアルシルグリセロール)の分解及び脂肪酸の資化
③ 生育温度:15℃~55℃
④ pH:5.5~9.5
⑤ 塩濃度:0~3%
⑥ 性 質:好気性菌
⑦ 用 途:排水施設・処理場・食品加工場の除外施設及びグリーストラップ等に投与。
排水施設に投与する事で、排水中のN-ヘキサン(動植物油脂)値を低下させ
油脂濃度を下げる。
排水の状態、温度等により差はあるが、基本的に油脂分0.1%(n-ヘキサン抽出物質:1000ppm)の排水に対し、微生物0.1~1.0%を投入する。尚、T‐1は好気性菌の為、曝気による溶存酸素量の確保が必要となる。適正分解温度は25~35℃。適正分解温度より低い温度(15℃以下)だと活性が低下し、高い温度(55℃以上)だと死滅する。
投入方法は手作業でも構わないが、弊社では、独自に開発した微生物自動投入機を厨房に設置し、タイマー制御にてグリーストラップ内(グリーストラップ内油脂分解を目的とした場合)に自動投入している。
◆長沼町内 レストラン

初期:油脂分解菌投入 2003年7月7日
使用機械: 微生物自動投入装置・ブロワ-
営業終了時(20:30)に約130mℓ毎日自動投入される。
※投入前n-へキサン 77,000ppm
2003年8月6日 排水中のn-へキサン数値 23mg/ℓ
◆仁木町 某学園 養護施設(新規取付) ※グリーストラップ破損のため

浄化システム導入前の原水を2回n-へキサンを試験
2003年10月29日 n-へキサン 1,400mg/ℓ
2003年11月28日 n-へキサン 2,500mg/ℓ
浄化システム導入後4回排水試験
2004年 3月16日 n-へキサン 29mg/ℓ
2004年 3月26日 n-へキサン 25mg/ℓ
2004年 4月 5日 n-へキサン 23mg/ℓ
2004年 4月16日 n-へキサン 21mg/ℓ
◆小樽市 某ホテル

浄化システム導入前の原水を1回n-へキサンを試験
2003年10月29日 n-へキサン 3,000mg/ℓ
浄化システム導入後4回排水試験
2004年11月 4日 n-へキサン 1.2mg/ℓ
2004年11月10日 n-へキサン 5.8mg/ℓ
2004年11月27日 n-へキサン 8.9mg/ℓ
以上、3箇所の排水施設で「T-1」を自動投入し「n-へキサン」の試験を行った結果、排水基準値内(水質汚濁防止法:動植物油脂類含有量30mg/ℓ以下)におさまっている。